この記事の結論まとめ
最適な役員報酬は、副業年収の 60〜70% が目安。
所得税の累進を避けつつ、法人所得を圧縮する交点。
月50万円 を超えると、社保が節税効果を飲み込む。
上げすぎは逆効果。ここが折り返し地点。
役員報酬は期首から3ヶ月以内に決定・固定が必要
途中変更は原則不可。税務上の「定期同額給与」ルールに注意
役員報酬とは?個人の給与と何が違う?
法人化すると、社長(役員)に払う報酬は「役員報酬」として法人の経費になります。これが法人化最大の節税メカニズムです。
法人の経費として計上できる
役員報酬は法人の費用として差し引けるため、法人の課税所得を圧縮できます。
給与所得控除が使える
役員報酬には給与所得控除(最大195万円)が適用されます。個人事業主には使えない控除です。
所得の「分散」ができる
家族を役員にすれば、高い税率の所得を複数人に分散して累進税率を下げられます。
数字で比較してわかる節税効果
感覚ではなくシミュレーションで最適な役員報酬額を判断することが、節税の第一歩です。
節税の「三角バランス」を理解する
役員報酬を決めるには「所得税・法人税・社会保険料」の3つのコストを同時に考える必要があります。
※概算グラフ。実際の数値は収入・控除の状況により異なります
変更できるのは、年1回 だけ。
期首から3ヶ月以内を逃すと、次のチャンスは来年。
副業年収別・最適役員報酬シミュレーション
副業年収(売上)と本業給与のパターン別に、節税効果が最大になる役員報酬の目安をまとめました。
| 副業年収 | 本業給与 | 推奨役員報酬/年 | 個人のまま 税負担 |
法人化後 税負担 |
節税効果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 500万円 | 600万円 | 月25万(年300万) | 176万円 | 63万円 | ▲113万円 |
| 700万円 | 500万円 | 月30万(年360万) | 261万円 | 98万円 | ▲163万円 |
| 1,000万円 | 600万円 | 月40万(年480万) | 418万円 | 155万円 | ▲263万円 |
| 1,500万円 | 700万円 | 月50万(年600万) | 672万円 | 248万円 | ▲424万円 |
※副業経費ゼロ・基礎控除のみ・社会保険含む概算。実際の数値は必ず税理士に確認してください。
役員報酬を決める3つのルール
税務上、役員報酬を損金(経費)として認めてもらうには守るべきルールがあります。
定期同額給与:毎月同じ金額を支払う
役員報酬は毎月同額でなければ損金として認められません。業績に応じて月ごとに変えることはできません(事業年度中の変更は原則不可)。
事業年度開始から3ヶ月以内に設定
報酬額は期首(会計年度開始日)から3ヶ月以内に決定する必要があります。初年度は設立日から3ヶ月以内です。
「不相当に高額」でないこと
その役員の職務内容・会社の規模・同業他社の報酬水準と照らして過大でないことが必要です。明らかに高すぎる場合は一部が損金否認されます。
→ 初年度は保守的に。翌期以降で調整が安全策。
設定・変更のタイミングと注意点
家族への役員報酬で節税効果を倍増させる
配偶者や子供(成人)を役員に加え、役員報酬を分散させると累進税率の適用税率が下がり、節税効果が倍増します。
必要なのは、実際の業務従事と記録の残存。
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